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FREETALK

ディスク増設哀話(前編)
「虎穴に入らずんばディスクは増えず、1ヶ月ちょいの飼い犬に手を噛まれる」

#1−発端− 10月4日(月)曇
 その日は朝7:24の赤穂線に乗って岡山駅へ。岡山駅から紫瀬さんとともに8:12発ののぞみ 500系に乗って、日本の首都、東京を目指したのであった。目的は平沢進率いるP−MODELの 20周年ライブツアーの東京2日間である。駅でもどこでも、油断するとニヤケる顔を引き締めて、 ルンルン気分で3時間ちょいの新幹線の旅を楽しむのだ。
 さて、車内の話題は平沢の話題で持ちきりかと思いきや、パソコン新参者の昴と紫瀬は自分の パソコンの話題で盛り上がってしまったのであった。特にPROMI内では一番パソコン歴の浅い 昴が数々の質問(?)を紫瀬に浴びせかける。が、昴はWIN、紫瀬はiMac。「いや、本の通り、 こうこうこうしたら、何故か違う画面になってさ…」「ふーん、うちはMACだから、元からそんな アイコンないわ」という割と不毛な会話を交わした後、昴が以前から気にしていたディスク容量の話に。

 「いやー、うちのディスク、空き容量、あと150メガしかないんよな。結構いらんアプリケーション は削除したんだけど…、最初にIE5やQuickTimeインストールした時点で180メガしか 残ってなかったし…。兄上は外付けで4ギガぐらいを付けときゃ、結構使えるでって言ってたけど…、 紫瀬さんのは何ギガあるん?」「うちのは6ギガだったかな…」あまりのショーゲキに絶句する昴で あった。「うちの1ギガないんですけど…」「ま、昔のはそんなもんじゃろ」と、軽くあしらわれ、 その後問題発言が。「何なら今日秋葉原へ行って増設用ディスク買ったら?」…あまりにも軽く言われ、 カルチャーショックを受ける昴。「で、でも…ディスクってそれなりのお値段では…?」「まあ、容量 にもよろうが、4,5万みとけばいいんとちゃう?」…4,5万?私が買ったパソコン本体と同じ位の 出費…?確かに今回軍資金は少々多めに持ってきている…。値段によっては買えないこともない…が、 こんな予定外に1万以上の買い物をしたことがない我が身には天地がひっくり返る程の発言だったので ある。…まあ、東京までは3時間もあるのだ。それまでに決めれば良いことである…。しかし、いずれ は増設しなきゃだめだよなぁ…と常々思っていただけあって、次にトイレへ行く頃にはもうすっかり 増設後の快適パソコンライフを思い浮かべ、ニヤけている自分がいたのであった。ま、こんなもんだよね。

 さて、秋葉原の某電気屋でハードディスクを発見し、昴のパソコン対応のヤツを無事見つける。 しかし内蔵タイプ。4.3ギガ。2万弱で売ってるので、とりあえずホッとする昴。店員に色々訊いて、 コイツに決める。「内蔵ですが、付けられますよね?」と言う店員に「はい、マニュアルにディスク 増設の仕方とか載ってましたから、大丈夫だと思います」と応える昴。…そう、大丈夫。ハード面の 問題だけならね…。

#2−災難は突然訪れる− 10月10日(日)晴
 その日は朝から良い天気。おまけに連休初日だ。計画通り、昼からディスク増設に手をつける昴。今 日中にディスク増設したら、明日のお休みはどこかにドライブに行ってもいいなぁ…と、ルンルン気分 でドライバを回す。ルーフカバーをはずすのは、うちのおバカなCDチェンジャーでしょっちゅうやって るので、特に問題なし。が、初めてはずすだけあって、カバーはちょっと堅い。マニュアルを見ながら 「ふんふん、ジャンパスイッチ?あ、これね。これをMasterとSlaveに…?はいはい、 こっちのメーカーがこれだから、ああ、こうね」と順調に設置は進む。
 さて、ここで、ちょっと解説(?)しておくと、昴の魂胆としては、新しいハードディスク(以下 「アトコちゃん」と呼ぶ)を起動用に、元から入ってたディスク(以下「モトコちゃん」と呼ぶ)を 予備用にして両方とも有効に使う予定である。Master,Slaveというのは、起動用と予備用 の区別である。しかし、この呼び名はなんだか不愉快なので、以後、Masterを「女王様」、 Slaveを「召使い」と呼ぶことにする。増設をしたことのない人のためにさらに解説すると、 2台ディスクを入れる場合、ディスク横についている「ジャンパスイッチ」という部分をいじって、 どちらかを女王様にし、残った方を召使いにしなければいけないのである。このスイッチ、剣山のよう に何本か出た針(無論規則的に並んでいる)に黒い小さなプラスチックの四角い筒みたいなヤツを 差し込んであるというだけのシロモノ。が、メーカーによって、針の本数も違い、黒い筒 (ジャンパプラグという名前)の差す位置も数も違うのである。買った時には女王様モードになって いるので、メーカーの対応表を見ながら、ジャンパプラグをはずしたり、差したりして召使いモードに 変えるわけなのである。
 話を元に戻そう。昴はたった今マニュアルを見て知ったジャンパスイッチの設定をいじり、目的通り、 アトコちゃんを女王様に、モトコちゃんを召使いにして、コード類も全部繋ぎ、ルーフカバーを 元通り被せて、いざ、ソフト面の設定へと移行したのであった。ここまではいたって順調なり。

 アトコちゃんのマニュアルを見ながらアトコちゃんのフォーマットへ着手。プログラムから MS−DOSプロンプトを選んで…あれ?ちょっと待って?確か付属のフロッピーでドライブコピーを する場合はフォーマットの必要なし、とか書いてなかったか?と、気付いた時には時既に遅し、 フォーマットの海へ漕ぎ出した後であったのだ。(だって、マニュアル前から順に見て行ったら、 フォーマットへなだれ込んでたのよー;)まあでもフォーマットしてからコピーしても問題はないはず だ、と心を落ち着け、フォーマット、領域確保、と順調に進む。画面もマニュアル通り。
 一通り作業が済み、マニュアルを見ると「これでフォーマットは完了です。MS−DOS プロンプトを終了して再起動させましょう」…え?終了って、そのコマンドは?なんて打ち込めば いいの?一瞬パニックに陥りかける昴。しかしふと気がつく。MS−DOSなんてわけのわからん 画面で作業していたが、所詮WINDOWS内でやってた作業なのだ。ほら、ちゃんと画面の隅に 終了のバッテンマークが。「いいんだよな、ここをクリックすりゃ…」とちょっと恐る恐るバッテンを クリックすると、ちゃんとMS−DOS画面は消えて見慣れたデスクトップが。「OK、OK、じゃ、 再起動ね」と再起動させたその後!事件は起こったのだった。

#3−笑うしかない− 10月10日14:00頃
 ウインドウズのマークが映り、次はチャランチャラ〜ンという音とともにデスクトップのグリーンの 画面が…と思った瞬間、画面は暗転、「プログラムの一部が壊れているか、ファイルが不足している ため、正常な起動が出来ません」……はい?何デスカ?ワタシ ニホンゴ ワカリマセーン。と、 にわか外人になってみても画面はそのまま。しかもモードを選べ、とか出て、カウントされてるぞ。 SAFEモードがおすすめ?よし!とにかくSAFEモードね!3番!と打ち込むとすかさず 「このファイルは存在しません」て表示が…。なんでやねん、モード選べって言った(いや、 しゃべってないけどさ)のはそっちじゃん。
 さらに「何か打ち込んでよー」とばかりに点滅するカーソルが…。「中止<A>,再試行<R>, 失敗<F>」などと表示が出ているぞ。よし、「A」!と打ち込んでも「このファイルは存在しません」。 打っても打っても、同じ表示の行が増えて行くばかり。「R」でも「F」でも結果は同じ。 「これはもうダメだ。私にはどうすればいいかわからん」と絶望的な気分に陥る昴。どうする? 終了コマンドも知らない上に、こいつは正真正銘MS−DOS画面なのだ。ウインドウズのような、 バッテンなんかどこにもありゃしねぇ。しかしこのままこの画面を出し続けているのはいたたまれない。 電気代ももったいない。「いいよな?いきなり電源を切ってもプログラムはそうそう壊れないって亜夢 さんもこのみも言ってたし…もう壊れてるし…」と自分に言い聞かせつつ、脂汗をたらしながら、 決死の覚悟でそのまま電源を落とす。

 さて、それから昴がとった行動は、まず電話である。最初は一縷の望みを託して新し物好きで、 パソコン歴の長い兄上に電話。「わしゃー、そんなことになったことがねえから、わからんでー、 このみさんに訊いてみれば?」と結構冷たいお言葉。このみだって、仕事上、色々勉強してるけど、 オフィス系のソフトに詳しいだけって言ってたし、こんな事態に対応できる程詳しいはずないじゃん。 しくしく。いよいよサービスセンターに電話するしかないのか…と、サービスセンター一覧を探し出す。 が、ふと見るとそのリスト、平成8年物。「電話番号変わっているんじゃ…;」…しかしそこで、春日 が同じメーカーの新しいのを買ったことを思いだし、春日に電話。サービスセンターの電話番号を聞き 出す。が、日曜祝日はサービスセンターは休みなので火曜まで手がうてない。春日に電話したあと、 紫瀬とこのみにも「Eメール出してもしばらく読めない」って言っておかなきゃ、と電話をする。 それにしても電話をして相手の声を確認するたび、笑いがこみ上げてきて、なかなか本題に入れない 昴。これぞ大パニック。

#4−持つべきものは面倒見のよい友人−
10月10日15:00頃

 電話をし終わったあと、とりあえずパソコンから無理矢理離れて、違う作業をしていると、 このみから電話。なんと、これから来てくれるという。このみよりパソコンに詳しいこのみの弟が、 その弟よりさらに詳しい友達と丁度一緒にいるので、このみがうちに来て、パソコンの画面を見ながら 弟の携帯に電話し指示を仰ぐ、という何だか近未来的な(オーバー)体制をとることになったのだ。

 かくして強力なサポート体制のもと、我々の巻き返しは始まった!機械にナメられてたまるかい! …ということで、後編「消えたCDROMドライブの謎!宝の地図はどこに!?」を待て!! (後編につづく)

昴 鈴

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