ＦＲＥＥＴＡＬＫ
「ジャンパプラグよ、何処へ行く？」 （予告とタイトル変わりました。スミマセン） |
＃４−持つべきものは面倒見のよい友人− １０月１０日１５：００頃（承前） このみがやって来た。私が迎えに行った車に乗って、救い主はやって来た。早速、電話片手にパソの前に座り、彼女はパソを起動させた。出るのはやはりＭＳ−ＤＯＳの黒い画面。。。そこでピ、ポ、パと弟の携帯に彼女は電話をかけた。電話の向こうは、弟よりさらにパソに詳しいという弟の友人に替わっている。彼女がパソ画面の状態を電話で伝える。「うん…。はあ、そのコマンドね。あ、だめ、変わらん。」ｅｔｃとしばらく話したあと、この状態になったいきさつを聞きたいというあちらの要望に応え、私が直に電話でいきさつを伝えた。「…というわけで、手順通り入れ替えてですね、フォーマットを終えて再起動したらこうなったわけで…」「はあ。それはですね。もう一度カバーをはずして元通り入れ直して再セットアップしてから、同じことを繰り返した方がいいと思います。」青天の霹靂であった。このみも私もそんなことには全く思い至らなかった。さすが、パソに詳しい人は言うことが違うぜ、と二人で感心しつつ、電話を切ったあと、このみと私はパソを床に下ろし、元の接続に戻すべく作業を開始したのであった。 接続し終わり、再セットアップマニュアルを見ながら再セットアップに入る。「再セットアップには３０分程かかります」などという表示が出たので、お茶を飲みながら再セットアップ完了を待つ我々であった。が、待っている間にも、「ディスク２に入れ替えてください」だの「ＣＤ−ＲＯＭを入れて下さい」だの、うるさく注文をつけてくるパソちゃん。３０分もかかるなら、やりっぱなしで他の作業をさせてくれても良さそうなのに、色々注文つけて片時も傍から去らせまいとする、なかなかさびしがり屋のパソである。。。再セットアップ終了後、今度はディスクコピーだ。おお！するりと上手く行った！じゃ、今度は女王様と召使を入れ替えてモトコちゃんのフォーマットだ！…ええと…？アトコちゃん（増設用ＨＤね）の説明書についてた解説どおり、進めて行くと・・あれ？うまく行かない？あれあれ？なんだかフォーマット出来ないぞ。で、ともかくごちゃごちゃいじってみる。すると…ちゃらら〜ん、また壊れた。起動出来ずにＭＳ−ＤＯＳが〜…。しかし、これなら元の状態に戻っただけである。また３０分の再セットアップをすれば済むことだ。 今度はアトコちゃん女王様のまま、再セットアップすればいいや、と再セットアップ手順に乗り出す我々。すると間もなく再セットアップエラー。「このディスクでは再セットアップ出来ません」…はい〜〜〜？そこで「？マーク」を飛ばしまくっている私にこのみが「わかった」と落ち着いた発言を。「この再セットアップって、きっと出荷時の状態にディスクを戻すことなんよ。だから、最初からＷＩＮＤＯＷＳ９５が入っとったディスクでないと出来んのじゃ。アトコちゃんは、増設用で元々真っ白なディスクだから。。。」つまり、再セットアップはモトコちゃんのみに有効な手段なのである！アトコちゃんはモトコちゃんからディスクコピーしなければ意味のない人だったのだ！だからパソに詳しい彼はわざわざ「元の接続に直してから」再セットアップしろと言ったのだね！奥が深〜い。 |
| ＃５−ジャンパプラグよ、何処へ行く−１０月１０日２１：００ そうとなれば仕方ない。またしてもルーフカバーをはずし、アトコちゃんとモトコちゃんの女王様、召使設定を入れ替え、接続し直さねば…この時すでに２１：００頃になっていた。その時下から電話で呼び出しが（私の部屋は２階にある）。１階では昴家一同が固唾を飲んで２階の様子を伺っていたらしい。内容は「もう遅いから夕ご飯どねんすん？二人分、ホカ弁でも買うてこようか？」というものであった。そこで素直に従い、両親の買ってきた牛焼肉弁当を食す。黙々と二人で食べたが、おかずが少々油っぽく、肉も硬く、味も濃かったので、二度は食べたくないかな、と内心思ったのであった。 そうして、弁当を食し終わったあと、いよいよ作業再開だ。モトコちゃんとアトコちゃんの設定を変えて…、とジャンパスイッチ設定をいじっている時、それは起こった。モトコちゃんのジャンパスイッチにはまっているジャンパプラグは少々キツかったので、クリップを伸ばした針金の先で掘るようにしてはずしていたのだが、その瞬間、ピーンとはずれたジャンパプラグは跳ね上がり、優雅な放物線を描いて、中身剥き出しのパソコンの中へ飛びこんでしまったのだ。「…ヤバイ！」精密機械なのに、異物混入でショートでもした日には…、しかも、あれがないとモトコちゃんを女王様設定に戻すことが出来ないのだ！と慌てて探すが、小さくて黒いジャンパプラグは何処にもいない。パソを横に傾けたりしたが、出てこない。。。「ま、いっか、あれ、外側プラスチックだったから、ショートの原因にはならんじゃろう…。部品は明日、見本を持って電器屋に行けば売ってるって」という結論に達した。ジャンパプラグがないとこれ以上の作業が不可能だったので、２２：００になっていたことだし、本日の作業はこれにて終了。「もうここまで来れば、後は一人でも出来るよな」というこのみに、「そんな〜、不安じゃ〜、明日、用がないんなら手伝って〜」と泣きつくワガママな昴。パソコン専門店の場所も知らなかったので、結局、明日昼、昴がこのみを迎えに行って、そのまま市内のパソコン専門店でジャンパプラグを購入し、ついでに店員にディスクフォーマットの仕方をきいて、一緒に昴家に戻り、作業の続きをやる計画となった。(完結編につづく）
昴 鈴
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